関東選手権 1/12ストッククラス – パワーソース編 –

JMRCAの1/12レーシング ストッククラスのレギュレーションが揺れています。
前の週まではてっきり1セル・ノンブーストだと思っていたのですが、
JMRCA関東支部の方に確認したところ「ブースト有りの3,000KVでいきます」という話だったので、急遽前日にも練習することに。

回転数に制限があるのなら、
なるべく高トルク型のローターを用意して、
同じKV3000でも高い指数(RollOut)の車にしようという考えでテストに臨みました。


まずは13.0mmのトルク型ローターを装着してKV値を3000にセット。
TEKINの設定は

Boost:55
StartRPM:900
EndRPM:9000 ※1

※1 実は後でわかったのですが、モーターが9000rpmも回っていないので恐らくBoostは55までいってなかったもよう。

あとはモーターの進角を下げてKV値が3000になるように調整。
その状態からモーターの温度・ラップタイムを見ながら指数を変更していったのですが、
あっさり限界まで到達。

ピニオン64T/スパー70T タイヤ径44mm 指数は120オーバー。

ちなみにピニオンもスパーもドロームで使ったもので、あまり一般的に流通しているものではありません。
XIIではこれ以上大きいピニオンが入らないので、事実上この組み合わせが最大の指数ということになります。
しかしモーターの温度は50度を超えません。

この組み合わせで何とか17秒台のタイムは出ていますが、
一緒に走行しているババンゴさんより、
コーナーはまぁ仕方ないとして、
ストレートのトップスピードでもやや遅い感じがします。

試しにこの指数のままローターを入れ替えてみます。

・12.5mm ハイトルクタイプ

そこそこのタイムがでるものの、立ち上がりの遅さを感じるのでまたまた13.0mmに戻してみました。

すると今度はすごく車が速く感じます。
ベストラップは17.43秒。
27周16秒ぐらいだったかな?

ここで12.5mmの設定(KV3000になるようESCのBoostを下げた)を戻していないことに気が付きます。
KV値を計測すると3000KVどころか2200KVしか出ていません。

・・・・ん?ひょっとして3000KVにするのが必ずしも速いわけじゃない!?

今になって思えばKV値を下げて速くなったというある種のトリックのような現象のお陰で、
「めっちゃ速い秘密のセットを見つけてしまった!」
と過信してしまったのが良くなかったのかもしれません。

次の最終パックではイマイチよいタイムが出なかったのですが、
それはあっさり腕のせいにして、意気揚々と翌日のレースに望むことに。

さてレース当日。

練習走行

前日のセットのまま走行。マシンの調子は悪くないが・・・遅い。
何かのトラブルか?と思うぐらいスピードがでない。
8分走らずにピットに戻ってアタフタw

いろいろ考えてみた結果「バッテリーが悪かったのかもしれない」
と仮定することにして、もう一度同じ設定で走行することに。

予選1回目

あれ、やっぱり遅い(汗
遅いなりにラインを外さずに8分間走り切ることができたので、
何とか26周フラットあたりを記録。ヒート3位ぐらいだったかな?

ババンゴさんに相談してみたところ、
ミスなくきちんと走れてそのタイムということは恐らくこれ以上のタイムは期待できない。
思い切って変えてみたほうが良い、とのアドバイス。

結局昨日までのことはすべて忘れて、12.5mmのハイトルクローターに入れ替え、KV値を2900ぐらいに設定して次の走行に備えます。


予選2回目
車の挙動が何か違う・・・。
けどさっきよりは速くなっている。

転がるローターを入れたからかコーナーの感覚がこれまでと違い、
最初の2~3周はそれに戸惑ってしまって何度かミス。
5周目に転んで大幅にタイムロスしたので、一旦下がってこのラウンドは練習と割りきって走行します。
するとようやく17秒台が何度か出るように。しかも後半もあまりペースが落ちず18秒台前半のタイムが出ていて、
5周目と24周目のミスがなければ27周シングルに近いタイムが出る計算になります!
このラウンドで車にも慣れたので、最後はとにかくミスをしないということを肝に銘じて挑みます。

予選3回目

実況が僕のベストラップ17.4秒を告げると一気に緊張してきました(汗
しかし周りのペースも悪くなく確か4番手あたりを走行していたはず。
とにかくミスしないように慎重に慎重に走ります。
パイロンに引っ掛けそうになったら無理せずスロットルを抜いて慎重に。
そして6分すぎたあたりでしょうか、明らかに周りのペースが落ちてきていることに気づきます。
そして前走車との間隔がみるみる縮まって来ました。
終わってみれば27周10秒の自己ベストを記録していました。

決勝

マシンの挙動がイマイチであまりタイムが上がりませんでしたが、パワーソーソは悪くない感じでした。

ということで結果的に一番速かった組み合わせは以下のような感じでした。

指数123mm
D3 17.5T JMRCAカンに12.5mm HTローター
進角+3コマ
TEKIN ESCはBoost33,Start1500rpm-End5000rpm
KV値は2900

しかし果たしてこの設定がベストかどうかは疑問が残ります。

正確なトップスピードが何kmかわかりませんが、
仮に45km/hだったとして、指数から逆算するとモーターの回転数は6097rpmとなり、
電圧が3.7Vまで落ちてるとしてもKV値は1647となります。
KV3000の半分程度しかまわっていません。
だったらわざわざ進角を+にしてKV値を2900まで上げなくてもいいんじゃない?ということにもなります。

まぁそんな単純な話では無いと思うのですが、
やってみなくちゃわからない。(by大科学実験)
ということで今週末も土曜日に谷田部でパワーソースのテストしてきます!

5 Comments

    色々試されていたんですね。
    僕は結局レース当日に一から始めたので、予選の間は全然スピードが出せず、苦労しました。
    決勝で漸く良さげなモーター&ESCのセットと指数が出せましたが、それでもこれで良いかは分かりませんね。
    これでやっぱりノンブーストに変わってしまったりすると、ちょっとがっかりするようなホッとするような・・・

  • Hさん

    はい、バタバタといろいろ試しましたw
    今回はたまたま良い感じで走れましたが、
    これが70点なのか90点なのか検討もつきません(汗
    まだまだ自分で納得できるところまでいけてないので、
    いろいろ試すしかありませんよね。

    更によい組み合わせがわかったらまたここでご報告します!

    > これでやっぱりノンブーストに変わってしまったりすると、ちょっとがっかりするようなホッとするような・・・

    ノンブーストになるのか、はたまた2セルになるのか。
    なるべく早く決まって欲しいですね。

  • 教えて下さい。
    D3のJMRCA缶とはROAR缶と何が違うのでしょうか。

    ツーリング経験もないのでKV値って始めてやってみましたが
    車検でオーバーしてなくて良かったです。(^_^;

    JMRCA本部のHPには2012のレギュレーションが発表になっていますが
    関東支部では未決定とおっしゃってました。
    谷田部の1次予選はどうなるのでしょうか。

    個人的にはある程度の速度域ではあって欲しいのですが。(^_^;

  • ま~やんさん

    どもです!

    そもそもJMRCA公認モーターの資格を得るためには、
    17.5Tブラシレスモーターの場合、缶の抵抗値が48ミリオーム以上でなければなりません。
    一方ROAR規定のモーターでは48ミリオーム以下のモーターも多く見られるため、
    抵抗値を計測して選別しているのか、そういうロットを作っているのかはわかりませんが、
    何らかの方法で、48ミリオーム以上にした缶をJMRCA公認モーターとして出しているようです。

    実際に僕も簡易計測器で数値を計測してみたところ、
    ROARのD3は44ミリオーム、
    JMRCAのD3は49ミリオームでした。

    先日のあいさつでもおっしゃってましたが、
    JMRCAでもまだ検討中のようですね。

  • なるほどです。

    ひとつ疑問が解決しました。(^_^;

    ありがとうございました。

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